9月30日(金)エルおおさか3階の交流プラザにて、18時半から第3回ピアワークサポーターズセミナーが開催されました。
今回は講師に産業カウンセラーやキャリアコンサルタントして活躍されている加藤ゆみ氏をお招きして、「セルフコントロール~ストレスマネジメント~」について講義を行って頂きました。参加者は17名にも上り、ワーク等で盛り上がり随分賑やかとなりました。
さて、講義の内容のポイントは
1.メンタルヘルス
2.ストレスについて
3.ストレスへの対処
の3点です。
1.メンタルヘルス
メンタルヘルスといえども心の健康だけでなく体も健康である事が理想です。そのためには、人間関係が上手くできているか、毎日の活動の1つ1つの事が問題なくやれているか、そして自分自身の現実をきちんと受け止められているかという事が大事です。しかし現実に労働者の三分の二が強い不安や悩みストレスを感じており、自殺者は13年連続で三万人を超えています。理由のない頭痛や胃腸炎などストレスによって起こる症状は誰にでもあるものです。
では、そんな健康を侵し、最悪命を奪っていくストレスとは何でしょうか?
2.ストレスについて
ストレスを感じる時とはいつでしょう?疲れてしまった時、対人関係で困った事が起きた時、騒音でも実は感じます。そういうストレスの原因となるものをストレッサーと呼びます。実はある程度のストレスは生産性を上げて、目標達成を通じて自信をつける効果があります。これをいいストレス、快ストレスと言います。しかし、ある程度が超えると精神的な重圧や自責にかられてしまいます。これは悪いストレス、不快ストレスと言います。
ストレスの原因は様々ですが、聞いていくと影に人間関係が隠れている事がほとんどなんだとか。
そういう事からもコミュニケーションは非常に大事だとも言います。
そんなストレスを溜めていくと、ストレス反応として体には過敏性腸症候群や肩こり、頭痛として。職場では遅刻や仕事のミスが増えていきます。プライベートではお酒の量が増えたり、人と会うのが億劫になったりします。
自分特有のストレス反応を把握し、それが現れたら自分がオーバーを起こしていると知る事が大切です。
◆広野さんの一口講座◆
特性として常にミスをしてしまう人がいるのが発達障がい。それだけで平均的なレベルのストレスを超えてしまっています。しかもがんばって個人的な成功や昇進などの本来プラスになる事も更なる負担となってしまう人もいます。こういう事からもベースとなる特性そのものが大きなものなのではないかと考えられます。でも大丈夫です。工夫によって減らす事も可能です。
3.ストレスへの対処
ではオーバーしないためにも、ストレスへの対処法を考える必要があります。Rest,Relaxation,Recreationという「ストレス対策の三つのR」というのはご存じでしょうか?その内Relaxationにあたる呼吸法を実際参加者の方々にやって頂きました。呼吸法やヨガ、体操等は、ストレス耐性をつけると言われているそうです。実際呼吸法をやった方からは「落ち着いた」という感想もでました。では、なぜ落ち着くのか。自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があります。人は昼間等活発に動く時は交感神経が働いています。逆にゆっくりと過ごしている時は副交感神経が働いています。呼吸法は、交感神経のスイッチを切り、副交感神経を働かせる効果があります。なのでリラックスしたり、落ち着いたりします。
他にも、考え方や受け止め方(認知)のクセが自分のストレスになっている場合もあります。何事も白黒にハッキリつけたい完璧主義や、何でも自分のせいとしてしまう人。「ねばならない」と考えてしまう人。どうしようもない、とどんどんマイナスに考えてしまう人。そういった自分の考えの癖というのは簡単には直りません。しかし、考え方などの癖を自覚して他の考え方を模索したり、人に相談するなどして根気よく続ければ認知を変えて行く事は必ずできます。そして、やはり定番ではありますがとても重要なのが相談できる人や場を持つ事です。
この後に、参加者の方々にエゴグラムを通して自分の状態を把握し、よりストレスを軽減するにはどう変わって行けばいいかを考えて頂きました。
◆広野さんの一口講座◆
努力や認知を変えても、ミスを繰り返してしまう人間は世の中にいます。そういう時に上司や周囲の人々に「もしかしたら何かあるのかな?」と気づいてもらえるかどうかはすごく大事です。そういう人間もいるんだ、と周囲にわかってもらえる事。そして自分の考え方を変えて行く、という二つが揃って初めて超えにくい困難の壁も乗り越えられるのではないだろうかと思います。
9月30日(金) 第3回ピアワークサポーターズセミナー報告
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