JDDネット(日本発達障害ネットワーク)会報に掲載されました

JDDネット会報 第10号 当会 NPO法人 発達障害をもつ大人の会(DDAC)が大阪府より受託した社会人ピアワークサポート事業を取り上げた取材記事が、2010年10月発行のJDDネット(日本発達障害ネットワーク)会報 第10号に掲載されました。

記事内容は以下をご覧下さい。

[連載]リレーエッセイ
次の一歩のために ~当事者なう
第一回 NPO法人 発達障害をもつ大人の会(DDAC)を訪ねて



 新しい障害者支援の枠組みを検討する障がい者制度改革推進会議が設置されるなど障害者福祉は転換点を迎えています。この動きの原動力は「私たち抜きに私たちのことを決めないで!」という障害当事者の声でしょう。当事者の意見を取り入れようと障がい者制度改革推進会議も委員の半数近くが障害当事者で占められています。従来、専門的な技術や知識を持ち、客観的に課題を把握できる専門職の方がより効果的な支援を考えられると思われてきましたが、何が必要かは、障害とともに日々を生きている当事者が一番よく知っています。政策やサービス提供に障害当事者が主体となってかかわることが、今後は大原則となるでしょう。

 そこで今号から障害当事者主体の活動や障害当事者の声を紹介していきます。今回は、NPO法人発達障害をもつ大人の会(Development Disorders adult Advanced Community, DDAC)代表の広野ゆいさんを訪問し、今年度大阪府より受託した重点分野雇用創出事業 大阪府社会人ピアワークサポート事業を中心に活動についてお話しいただきました。

 法人設立は2009年12月ですが、DDACは2002年から当事者の茶話会の他、当事者を対象とした「片付けセミナー」「金銭管理講座」や、当事者の生の声を発信するWEBラジオ局「ラジオdeほっとサロン!」での番組提供など多彩な活動を続けてこられました。大阪府では若者サポートステーションで、障害特性に配慮した支援を行うため、もっともよく特性を理解している発達障害当事者がピア*ワークサポーターとして相談を受ける「ピアワークサポート事業」を実施していますが、自身も発達障害を持つ広野ゆいさんは昨年の5月から発達障害のピアワークサポーターを務めており、その成果が今回の事業につながったそうです。
 社会人ピアワークサポート事業では、働いている発達障害者が社会人ピアワークサポーターとして発達障害など生きづらさを抱える若者の就労支援ができる環境づくりを行っています。今回の事業は6人の当事者スタッフを新規雇用し、事業やサイトの運営も当事者が担っていることも大きな特徴です。社会人ピアワークサポーターは登録制で現在人おり、以前からの関係者だけでなく、twitterやmixiなどネットを経由の登録も多いそうです。職種別に仕事について話し合うピアワークミーティングやサポートに必要なスキルを学ぶピアワークサポーターズセミナーなどを開催しています。
 今回の事業について広野代表は「職場にひとりでも理解者がいれば、もっと働きやすくなる。それがピアワークサポーターであれば互いに特性を理解して支え合いができるはず。当事者主体は障害者福祉では当然のこと。ピアだからこそできる支援が重要」と当事者が主体となって取組む意義を説明してくれました。今後はこの成果を若者サポートステーションにフィードバックしていくほか、発達障害を持つ人のためのワーキングガイドとして公表していきたいそうです。意欲的なDDACの今後の展開を楽しみにしています。

(*ピア:peerとは英語で仲間の意味)


NPO法人 発達障害をもつ大人の会 社会人ピアワークサポート事業 事務局
〒530-0002 大阪府大阪市北区曾根崎新地1-3-32 新地リバティビル8階
TEL/FAX 06-6347-9158
サイトURL (法人): http://www.adhd-west.net/
サイトURL (ピアワークサポート事業): http://piasapo.com/

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長谷川 万由美
宇都宮大学教員

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